軟骨ピアスを開ける前は、どこに開けるのか迷ったり、痛みの程度が気になったりしますよね。また、部位の名称がわからないと、ピアスを探す際にも困ってしまいます。そこで今回は、画像付きで軟骨ピアスの位置・名称について詳しくご紹介します。筆者自身、トータル17個のピアスを開けた経験から、特に痛かった部位や開け方のコツなども併せて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
軟骨ピアスの主な位置と名称一覧
1. イヤー・ロブ(耳たぶ)
イヤー・ロブは軟骨ではありませんが、最もメジャーなピアスの位置です。痛みも少なく、18Gや16Gなどの細いピアッサーで開けることが多いですが、16Gや14Gの太めのピアスを付けることもできます。柔らかい組織なので、徐々に拡張して0Gや00Gまで拡げる人もいます。ファッションピアスなど、様々なデザインを楽しめるのが特徴です。
2. ヘリックス
イヤー・ロブに次いで人気の高い、耳の外側の淵の部分。痛みは人によって差がありますが、ピアッサーで開ける場合は軟骨が割れるリスクもあるため、ピアッシングニードルでの施術がおすすめです。連なって付けるのが定番で、上部からチェーンを垂らしたりと自由にアレンジできます。
- アンテナヘリックス:ヘリックスの上部に突き出すように開ける。三角の形をしたピアスを付けるとキュートです。
- フォワードヘリックス:ヘリックスの内側寄りの終わり部分。人によっては軟骨が薄く、開けづらい場合もあります。
3. トラガス
耳の入り口近くの小さな突起した軟骨部分。ワンポイントで開けるのが主流で、揺れるデザインのピアスも人気。筆者の経験ではピアススタジオで開けた際の痛みは少なかったですが、イヤホンやヘッドホンを使用する際は、ピアスが当たって不快に感じることがあるので要注意。
- アンチトラガス:トラガスの反対側の盛り上がった部分。曲がったバーベルを使うことが多く、排除されやすい印象。筆者も開けたものの、排除されてしまいました。
4. コンク
耳の内側部分に開けるピアス。上部をアウターコンク、入り口近くをインナーコンクと呼びます。軟骨が硬いため痛みを感じやすく、内径が大きめのリングピアスを付けて耳を束ねるようなスタイルが可能。珍しい位置に開けたい人向けですが、部位によってはピアッサーではなくニードルでの施術が必要な場合もあります。
5. インダストリアル
アンテナヘリックスからヘリックス下部まで真っ直ぐ伸びる、インパクト大のピアス。2つの穴の位置を正確に計測する必要があるため、セルフで開けるのは非常に難しい上級者向けです。ファーストピアスとしてはあまりおすすめできませんが、ユニークな印象を与えたい人にはぴったり。
6. ダイス
アンテナヘリックスからさらに内側の部分。近年人気が高まっており、星型やハート型のシームレスリングを埋め込むスタイルがトレンド。曲がっている形状のため、セルフで開けるのは難しい部位です。ピアススタジオで開けてもらうのがベストですが、ペンチを使って着脱可能なCBRやサーキュラーバーベルを付ける方法もあります。
7. ロック(ルーク・ローク)
ダイスの反対側の引っかかり部分。人によって軟骨の形状が大きく異なるため、開けられない人もいます。筆者も耳の形状的に開けることができませんでした。軟骨ピアスの中では排除されやすい部位の一つと言えるでしょう。
8. スナッグ
アンチトラガス近くの、あまり開ける人が少ないマイナー部位。軟骨が薄いためか、ヘリックスなどに比べると排除されやすい印象。軸が短いとピアスが埋もれてしまうこともあるので、慣れている人向けの部位だと言えます。
9. オービタル
既存のピアスホール同士を繋ぐ装着方法。一気に開けるのではなく、ホールを個別に作ってから時間をかけて治癒させるのがポイント。無理に狙って作ろうとせず、複数開けているうちに偶然できあがることもあります。ピアスホールに負担をかけないよう、ゆっくり挑戦するのがおすすめです。
部位別のおすすめボディピアス
基本的にはゲージサイズが合っていれば、どの部位にもお好みのピアスを付けられます。イヤーロブは18G〜16G、その他の軟骨は16G〜14Gを選ぶのが一般的。拡張を考えている場合は、それぞれのサイズに合わせたピアスを選びましょう。他にも、変わった付け方をするなら以下がおすすめです。
- ホールトゥホール:拡張したホールにトンネルやアイレットを付け、そこにCBRなどのリングピアスを通す。0Gや00Gまで拡張すれば、より存在感のある組み合わせが可能。
- クロスインダス:既存のインダストリアルに重ねて、十字の形になるよう2本目を追加する。位置を正確に測る必要があり、治癒までに時間がかかるので、ピアッシングに慣れている人向け。
軟骨ピアスを開ける際の痛みについて
痛みの感じ方には個人差がありますが、筆者の経験では以下のような痛み度合いでした。
部位・方法 | 痛み度(5点満点) |
---|---|
ピアッサーでイヤーロブ | ★☆☆☆☆ |
ピアッサーで軟骨(主にヘリックス) | ★★★☆☆ |
セルフニードルで軟骨(ヘリックス) | ★★★★★ |
ピアススタジオで軟骨(トラガス) | ★★☆☆☆ |
ピアススタジオで軟骨(アンチトラガス) | ★★★★★ |
ニードルを曲げる必要のある部位は特に痛みが強いようです。セルフで開ける場合は、ニードルを一気に刺す勇気と手技が求められるため、ピアッサーに比べるとかなりの痛みを伴います。トラブルを避けるためにも、軟骨ピアスを開ける際はピアッシングスタジオでプロのピアッサーに施術してもらうのが最も安心です。
軟骨ピアスは見た目の印象を大きく左右するアイテムです。痛みはもちろん、安定までには時間がかかりますが、自分らしさを表現できるファッションアイテムとして、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。お気に入りの軟骨ピアスを見つけて、自分だけのオシャレを楽しんでくださいね!