ピアスホールは汗や老廃物が混ざったゴミが溜まりやすく、放っておくとピアスホールやピアスの臭いの原因になります。お手入れをサボると不衛生になりがちのため、毎日のお風呂で丁寧に洗浄してください。また、外したピアスもお手入れすることで長持ちしやすくなります。
今回はピアスホールとピアスのお手入れ方法・ピアスの消毒方法についてご紹介します。
ピアスホールは基本的に消毒しなくてOK!
「ピアスは毎日消毒した方がいいの?」と不安な人も多いかと思いますが、基本的にピアスを開けるときとトラブルがあるとき以外毎日消毒する必要はありません。
消毒よりも、毎日の洗浄・できるだけ触らない・清潔に保つことの方が大事です。
未完成のピアスホールを毎日消毒すると、逆に肌が負けて荒れてしまうことや傷の治りを遅くする可能性があります。そのため、よくピアッサーと一緒に売られている消毒用ジェルやスプレーも必要ありません。
ピアスホールが完成してからも基本は洗浄することだけでOKです。
ピアスホールの消毒が必要な場合って?
ピアスを開けてから腫れが続いている場合や、化膿してきている場合はピアスホールの消毒をした方がいい場合があります。
ピアスは傷のないところに傷を作っているので、開けてから2〜3日は多少腫れるのも当たり前です。血が止まらないなど緊急でなければ消毒はせずに毎日の洗浄・なるべく触らない・清潔にして様子見してみましょう。腫れが続く場合はなるべく清潔にしてホットソーク(塩の殺菌効果)を試すことで腫れが引いてくる可能性があります。
化膿してきている場合はドルマイシン軟膏などの市販の軟膏が効く場合もあります。家庭によくあるマキロンやオロナイン軟膏はピアスホール(深い傷)に効果があるものではないので使用しないでください。
ピアスの腫れについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
ピアスホールのお手入れ方法
ピアスホールに定期的な消毒は必要ありませんが、放っておくと汚れや老廃物が溜まり不衛生になります。定期的なお手入れで清潔に保ちましょう。
基本は石鹸を使った洗浄でOK
ピアスホールのお手入れは基本的に石鹸を使ったお手入れのみでOKです。
薬用石鹸は消毒と同じく荒れてしまうことがあるので、数百円で買えるふつうの固形石鹸などで大丈夫です。まだピアスを外せない人や、外すのがめんどうな人はつけたまま洗浄を行いましょう。外せる人はピアスを外して行いましょう。
お手入れ方法
石鹸を泡だててピアスホールに乗せ、ピアスを軽く前後に動かしたあとシャワーで優しく洗い流します。タオルで優しく水気を拭き取って終了。
ピアスが安定していない人は、化膿しないためにも特に清潔に保つことを心がけてください。
洗顔ブラシを使うとピアスがぴかぴかに!
普通に洗浄してもピアス自体の汚れや小さいピアスホールの汚れが落としづらいです。特にピアスの数が多い人は一個ずつ洗うわけにもいかないですよね。
そんなときにおすすめなのが、洗顔用のブラシを使ってピアスホールの部分をくるくるする方法!これは私がピアススタジオで教えてもらった洗浄方法ですが、指で洗うよりもピアス自体の細かい汚れが落ちやすくぴかぴかになります。
歯ブラシなどはピアスをつけたまま使うには硬すぎますが、洗顔ブラシなら肌も傷つけることなく気持ちよく洗い上がります。おまけに顔に使えば毛穴もぴかぴかになるので一石二鳥です。
ラージホールピアスは念入りに洗浄を
拡張ピアスは汚れが溜まりやすく、そのままにしておくと不衛生になりがちです。
私は左耳00Gと右耳4Gの拡張ピアスが開いていますが、どちらも安定しているので毎日お風呂の際に排水溝を足で塞ぎながらピアスを外して洗浄しています。
着脱に慣れていないと難しいですが、シングルフレアやダブルフレアは着脱しやすいので試してみてください。お風呂場で外すのがこわい人はお風呂上がりにピアスを外して水気と一緒に汚れを拭き取るのがおすすめです。
フロスを使ったお手入れ方法
ピアスホールのお手入れように専用のフロスが販売されています。毎日お手入れしていても完全に汚れが落としきれず、ピアスホールにゴミが溜まることがあります。
特にシルバー素材は変色と共に耳の汚れも色が移って黒くなることがあります。ピアスホールの汚れが気になる人はピアス専用のお手入れフロスを使って掃除しましょう。
専用の水を紐につけてピアスホールに通すだけで、中の汚れが取れる仕組みです。安定していない人は内側の皮膚にダメージを与えてしまうのでフロスの使用は避けてください。
ボディピアスのお手入れ・消毒方法
ピアスホールではなく、ボディピアスそのもののお手入れ方法です。
ピアスについた汗やファンデーションなどの汚れをそのままにすると、見た目の劣化や錆びに繋がります。基本のお手入れは布やティッシュでの拭き取りや石鹸の洗浄でも十分なので、さらに念入りにお手入れをするときの参考にしてみてください。
消毒用エタノールを使ったピアスのお手入れ
薬局で手に入る消毒用エタノールを使った消毒方法です。
小さめの器にピアスを入れて、消毒用エタノールをピアス全体が浸かるくらい注ぎます。そのまま数分置くだけで汚れが浮き出て綺麗になってくるので、引き上げてティッシュで水気をとって終了。
手指消毒用のものでも使えますが、ジェルタイプは拭き取りしにくいので液体のものがおすすめです。水に付けられないデザインや石がついている部分はホールに通す金属部分のみエタノールとティッシュで拭き取りしましょう。
ピアス素材に多く使われているサージカルステンレス素材(医療用ステンレス)、チタン素材はエタノールOKですが、その他の装飾品には気をつけましょう。
シルバー素材にも使えますが、シルバーには専用のクロスを使ったお手入れがおすすめです。
ピアスの沸騰消毒方法
ピアスを鍋にいれて沸騰消毒する方法です。
一応ご紹介しますが、素材によって溶ける・変色・壊れる可能性が高くおすすめしません。鍋に入れるため、面倒な上に最悪排水溝にピアスを落としてしまうなどの可能性もあります。
- 鍋に水を入れて沸騰させる(消毒効果を得るために100度になるようにする)
- 沸騰させた鍋に、キャッチを外した状態でピアスを入れて10分そのままにする
- 火傷しないように箸などを使ってピアスを引き上げる
- 清潔なキッチンペーパーの上に並べ、自然乾燥させる
10分以上熱するのはピアスの劣化に繋がる可能性があります。5分〜10分を目安に行ってください。
自然乾燥にする理由は、せっかく消毒したところにタオルの雑菌がつく可能性を避ける意味とピアス自体を冷ます意味があります。なくしてしまわないように安定した場所で乾かしておきましょう。
サージカルステンレス(医療用ステンレス)、チタンは沸騰消毒ができます。(装飾品があるものは不可)
緑色に錆びてしまったピアスのお手入れ方法
緑色のサビが出てしまったピアスのお手入れ方法です。
ピアスの素材によって、緑青(ろくしょう)という緑色のサビが出てくることがあります。
銅や真鍮(しんちゅう)素材のアクセサリーにはよくある症状ですが、カビではないのでお手入れすればまた使えるようになります。放っておくと伝染して他のアクセサリーも緑になることがあるので、はやめにお手入れしましょう。
用意するもの
- 重曹
- 水
- ピアスを拭き取りするための布
重曹と水を2:1の配合でまぜてペースト状にします。緑青の部分に乗せて布を使ってこすります。緑青が取れてきたら、綺麗にすすいでティッシュなどで水気を拭き取って完了。
お酢も効果がありますが、付けすぎると変色して戻らない可能性や匂いがつきやすいため、重曹を使った方法がおすすめです。細かい部分が取りきれなかった場合は、研磨剤の入った歯磨き粉と歯ブラシでも綺麗になります。
パワーストーンのピアスのお手入れ(浄化)する方法
パワーストーンは身につけていると、人の疲れや邪悪なものを吸い込んで「石が疲れてくる」などと表現されます。
天然石・人工石がついているピアスを身につけている人は定期的に石を休ませて「浄化」をすることで石本来の輝きを取り戻して石のパワーを取り戻します。少しスピリチュアルな話になりますが、特に石にパワーを求める人はお手入れの一貫として浄化をするのがおすすめです。
石によって浄化方法が異なるため、一例を紹介しておきます。
有名な浄化方法の一例
- しばらく流水で洗い流す
- 水晶クラスタの上に乗せておく
- さざれ石の上に乗せておく
- 太陽光に当てておく
- 満月の光に当てておく
- ホワイトセージの煙に潜らせる
石によって、水に弱い石や熱に弱い石があります。間違った方法は石の変色・割れるなどの可能性があるため、自分の持っているパワーストーンがどの浄化方法に適しているか確認の上、十分に注意して行ってください。
石以外の部分は素材によってクロスなどで拭き取ってお手入れするようにしてください。